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リシャール・ミル基金

リシャール・ミル ブランドは2021年、「神経科学研究基金(Neuroscience Research Fund)」を創設しました。このアクションでは、パリ脳研究所の世界最先端の科学に資金提供が行われ、なかでも、画期的な技術である新世代MRI(磁気共鳴画像)スキャナー「7テスラ」に資金が提供されました。

リシャール・ミル基金は2024年初頭に、他の事業を支援する目的で設立されました。目的は、特に研究や社会的活動に必要とされる資金を提供することです。パリ脳研究所、イマジン研究所、ウィメン・セーフ&チルドレン、ラザール・アソシエーション、エスペランス・バンリューといった団体がこれにあたります。

「リシャール・ミル基金の目的は、現代の世界における苦難と戦うこと。この目的のために最先端のテクノロジーを提供し、病気を研究するための資金援助を行い、暴力や疎外を排除しようとしているのです。リシャール・ミル基金は強力なイニシアチブを通じてポジティブな変化を促し、個人の暮らしを変えていく機会がもたらされるよう努めます。」

リシャール・ミル基金チーム

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RMFはパリ脳研究所の資金援助を続けています。パリ脳研究所では、脳の深部の経路に関する最先端の研究を行っており、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症の患者、重度の脊髄損傷に苦しむ人にとって人生を変えるような発見をしています。こうしたコラボレーションが成功したことにより、RMFは真の変化をもたらすような他の革新的プロジェクトにも目を向けるようになりました。そのうちの1つが、同じくパリに拠点を置くヨーロッパ有数の遺伝病研究センターである、イマジン研究所(Institut Imagine)です。研究者たちは、世界中の80万人以上の患者からの分析データを突き合わせ、すでに3,000の遺伝性疾患を対象とした400以上の治療法を開発しています。

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設立にあたっての原則の1つは、重要なサービスを提供する多くのプロジェクトに支援対象を拡大することでした。たとえば、ウィメン・セーフ&チルドレン(Women Safe & Children)は、フランスの家庭内暴力の被害者を対象に、身体面、心理面の両面から実際的な支援を行うケアラー、弁護士、医師のネットワークです。保護と避難場所を提供するだけでなく、都市部以外での女性への暴力に対するメンタリティの変化を促す啓発キャンペーンも行います。RMFは、指導者がウィメン・セーフ&チルドレンのアプローチを採用して、他分野にまたがる新しいチームが能力を発揮できるよう支援します。

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リシャール・ミル基金はまた、ラザール・アソシエーション(Association Lazare)も支援しています。ラザール財団は、フランス全国および近隣国のセンター16ヶ所で若年労働者とホームレスの人々のための共同宿泊施設を運営し、彼らに希望をもたらしています。これらの住居施設は、人が職を得て自立できるように支援を行うという考えに基づいています。エスペランス・バンリュー(Espérance Banlieues)の教育プログラムは、恵まれない環境にいる若者に変化とインスピレーションを与えるものです。プログラムはフランスの都市部の教育優先地域内またはその近隣地域の17校で運営され、教育および文化的不平等を是正することを目標として掲げています。革新的な理念を持つこれらの学校では、保護者、教師、青少年、地域社会との間に極めて強い絆が築かれつつあります。

リシャール・ミル基金は現在フランスのプロジェクトに注力していますが、国際的に発展させていくことを目指しています。

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